教育理念
プリンストン日本語学校のご紹介
プリンストン日本語学校は、1980年に創立され、1996年に現在のライダー大学のビエレンバウム・フィッシャー・ホールに移転するまでは、プリンストン大学の校舎を借りて授業を行っていました。創立当時は主に当地に在住する日本人研究者の家族の子供たちのための学校でしたが、現在は265名の児童・生徒が通学する日本語学校です。
創立の精神は「日本語と日本文化を学ぶ意欲のあるすべての人に門を開く」というもので、このスピリットに基づいて、他の補習校には例のない3つの教育部門が設置されています。
補習校部は、文科省認可の補習校として帰国を予定する 小学生から高校生に日本国内の指導要領に準じて国語教育を提供し、日本語継承語部では、アメリカに永住予定の児童・生徒に質の高い継承日本語教育を行うプリンストンコースを提供しています。また、JASLコースでは、日本に関わりのある家庭の子供や日本のポップカルチャーに興味のある現地の中学生が、初歩から日本語を勉強しています。さらに成人のためには、コミュニティーコースも併設しています。幼稚園部では、海外で育つ子どもたちに楽しく日本語で保育を行っています。
このようにプリンストン日本語学校は、グローバル化する世界に伴って多様化する子どもたちの言語環境、学習目的を考慮し、それぞれのニーズに最もふさわしい教育の機会を提供する努力をして参りました。また、この「すべての人に門戸を開く」というスピリットの実現を、校内のすべての人が連携し支えてきました。教育部門では、教員の一人一人が創意と熱意をもってクラス運営にあたり、運営部門では、総務オフィスを核として、父母会との連携のもと、学校運営、各種行事のほとんどが保護者の手で行われています。
プリンストン日本語学校では多様な生徒に対応する柔軟なカリキュラムを提供しており、当校は時代を先取りしたカリキュラムを備える在外日本語教育機関として注目されています。それに甘んじることなく、ますます多様化するであろう子供たちの日本語教育のニーズに常に目を向けて、真のグローバルシチズンを育てるべく、成長を続けていく所存でございます。本年度も皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
プリンストン日本語学校理事長 小野 雅之